ビールは、大麦を発芽させた麦芽と穀類のでんぷんを原料として、酵母でアルコール発酵する。その麦芽を使用しないでビール風味のアルコール飲料として作られるものを総称して「第3のビール」と呼ぶ。発泡酒が「第2のビール」といわれる。発泡酒は、ビール原料の麦芽の割合を50%以下にして製造したもので酒税が安いという利点があった。ところが酒税法が改正され、この利点がなくなったため、麦芽をまったく使わないビール風味のアルコール飲料が製造された。エンドウなどの豆類とでんぷんを原料としているが、製法は各社の企業秘密である。1缶(350ml)当たりの税額はビール77円、発泡酒47円、第3のビール28円である。