メラミン樹脂の原料。本来食用ではない。メラミンは、分子の中に窒素原子を多く含むことから、粉乳にメラミンを混入し、見かけ上のたんぱく質含量を高めるという偽装事件が2008年に中国で起きた。粉乳のたんぱく質含量は窒素量を測定するので、これを悪用したもの。本来、食用でないので毒性は定かでないが、一生涯食べ続けても健康に障害が出ない量は、0.5mg/kg体重とされている。中国における混入事例では高いもので2563mg/kg、その他のもので0.09~619mg/kgであるので、十分事故が生じる量である。実際、中国では多くの乳児に腎臓障害が生じる事故が続出した。日本ではメラミンが混入した粉乳を原材料とした加工食品が輸入され、回収する事案となった。