マーガリンやショートニングに使われる水素添加油には、製造工程で脂肪酸が異性化して生成されるトランス脂肪酸が含まれる。トランス脂肪酸は、心臓疾患のリスクを増大させるLDLコレステロールを上昇させることから、摂取を控えることが望ましいと言われている。このため、消費者庁では2011年2月、消費者の選択に役立てるために、加工食品が含有するトランス脂肪酸の量を表示するガイドラインを作成、発表した。その概要は、(1)トランス脂肪酸の量は、飽和脂肪酸とコレステロールの量と併せて表示すること。(2)食品100グラム(100ミリリットル)中のグラムで表示すること。(3)ゼロと表示できるのは、100グラム(100ミリリットル)中0.3グラム未満であること、など。