こんにゃく入りゼリーをのどに詰まらせて死亡する事故が、国民生活センターによる公表だけで1995~2008年までに17件あり、その他、報道等による情報を含めると22件に達している。こうしたことから、消費者団体を中心として、こんにゃく入りゼリーの規制強化が求められている。こんにゃく入りゼリーのリスクについては、内閣府の食品安全委員会でも検討されたが、リスクは餅よりも低いという解析結果が出たことと、食品衛生法ではこのタイプの食品を規制する法的根拠がないことなどから、法規制は頓挫している。そこで、消費者庁では、研究会を設置して、リスクの少ない物性の値を決めることにした。その結果、気管の大きさ(内径約1センチ)より小さくする、弾力を小さく、かみ切りやすくするなどといった指標を作成した。また、同時に、子ども向けの菓子と誤認されない販売方法を小売店に求めることにした。この結果を受けて、こんにゃく入りゼリー大手メーカーでは、規格に合った製品の販売を開始している。