東日本大震災を契機として、大規模災害時の食事が注目されている。大規模災害では、物資の輸送の困難さから、避難所で提供できるメニューに限りがある。限られた食材で栄養バランスの良い食事メニューが求められる。しかも、インフラの整備が十分でない状態で調理しなければならない。栄養バランスがとかく炭水化物に偏重するので、ビタミン、ミネラルが豊富な野菜をいかに提供するかがポイントとなる。2012年3月、日本食育学会では、災害時の食事を提案するパンフレット「災害時でも健康的な食生活を!」を作成し、関係市町村を中心に配布している。