体内に放射性物質を取り込んでしまい、被曝することを内部被曝という。体の外から放射線を浴びる外部被曝が一過性であるのに対し、内部被曝では、体内に放射性物質がとどまることから、より深刻である。内部被曝の原因は、放射性物質で汚染された飲食物の摂取と、空気からの吸入である。取り込まれた放射性物質を体外に排せつすれば、内部被曝は低減できる。食品でこの効果があるものは、食物繊維である。食物繊維は、有害物を吸着して腸管から体外に排泄を促す。なかでもリンゴに含まれるペクチン(リンゴペクチン)が、チェルノブイリ事故後に実証試験が行われており、効果が証明されている。