おもに咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ)が困難な人向けの食事。日本介護食品協議会は、加齢または疾病などによって、咀嚼や嚥下が困難になっても食事を楽しめるように、ユニバーサルデザインフードという規格を制定した。食品の硬さや粘度によって、(1)容易にかめる、(2)歯ぐきでつぶせる、(3)舌でつぶせる、(4)かまなくてよい、の4つの区分を設け、規格に合致した食品は、ユニバーサルデザインフードのロゴマークを記載できる。また、飲み込みやすくするため、食べ物にとろみをつけるための「とろみ調整食品」もユニバーサルデザインフードに含まれる。なお、これとは別に、厚生労働省が定める特別用途食品にも「えん下困難者用食品」という分類がある。こちらは硬さや粘度の規格を3区分に分け、規格に合致した場合は特別用途食品・えん下困難者用食品のマークを記載できるが、一般に販売されている食品でこの認証を受けているものは少ない。