冷凍することで、取れたて、作りたての状態を長期間保てる食品。(社)日本冷凍食品協会では、(1)下処理していること、(2)急速凍結していること、(3)適切な包装をしていること、(4)品温を-18℃以下に保つこと、の4つを冷凍食品の条件としてあげている。冷凍食品の保存温度は、食品衛生法では-15℃以下と規定されているが、冷凍食品の品質を1年間、冷凍時のまま保持するため、同協会では世界基準でもある-18℃を基準温度にしている。2011年の冷凍食品の国内生産量は、業務用約86万トン、家庭用約55万トンである。業務用は、外食産業向けだけでなく、最近は中食向けも増加している。品目別では、調理食品が約121万トン、農産物が約10万トン、水産物が約5万トン、菓子類が約5万トンである。調理食品では、フライ類が約33万トン、うどん約15万トン、米飯類約14万トンなどである。食品を個別に凍結できる冷凍技術IQF(Individual Quick Freezing:個別凍結)の進歩により、昨今では米飯類の生産量が増えている。