アルミニウムを含有する食品添加物。過剰摂取すると、腎臓や膀胱への影響が認められている。一時期、アルミニウムの過剰摂取がアルツハイマー病の原因になるのではないかという情報もあったが、現時点では因果関係は認められていない。通常の食品は、アルミニウムの含有量は低いが、食品添加物からの摂取が問題となる。厚生労働省が2011年から12年に行った調査では、食事からの摂取量は暫定許容摂取量を下回っていたが、小児(1~6歳)では平均摂取量が許容量の43%であり、過剰に摂取している者も少なからずいると推定された。こうしたことから、業界に対して、アルミニウム添加物の使用の低減化が指導されている。アルミニウム添加物は、膨張剤(ベーキングパウダー)や品質安定剤などとして硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウムが許可され、菓子や穀類加工品に使用されている。