熱帯・亜熱帯地方に自生または、栽培されているヤシの果実から製造した食用油。ヤシの果実の胚乳を乾燥したものはコプラと呼ばれ、油含量が高い。コプラから圧搾あるいは、溶剤で抽出して搾油する。ココナッツオイルの特徴は、炭素数12の中鎖脂肪酸・ラウリン酸が約50%を占めることである。中鎖脂肪酸は、代謝されるとエネルギーになりやすく体脂肪として蓄積されにくい。また、抗酸化、抗菌作用も高いことから、認知症の予防や改善効果もあるといわれている。日本での消費量は年間数万トンであり、大半がコーヒーフレッシュなどに加工されていたが、オリーブ油と同様、健康効果やダイエット効果を期待して、直接パンにつけるなど食事に取り入れる方法が流行している。