ORAC(オーラック)は、Oxygen Radical Absorbance Capacityの略。食品の持つ活性酸素吸収能力(抗酸化力)を表す化学的指標。アメリカ農務省(USDA)を中心に開発された。日本では試薬のDPPHラジカル消去能を測定する方法が一般的であるが、オーラック値の方が生体内での抗酸化力との相関が高いといわれる。そのために、一時はアメリカで市販食品にオーラック値を表示することが推奨されたが、2012年5月、USDAは、オーラック値の高さと抗酸化力(疾病の予防効果)の間に明確な関係が認められないことを発表、表示は取り止めとなった。日本では、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の研究所で測定法のマニュアルを配布している。