余った食材を新たなメニューで使い切るための料理。日本中で食べられるのに廃棄される食品は、年間600万トン以上に上る。これらは食品ロスと呼ばれ300万トンが家庭から、300万トンが外食産業や小売業から廃棄されている(農林水産省調べ)。家庭での廃棄は、賞味期限切れによるものが多い。そこで、家庭にある余った食材や賞味期限間近の食材を持ち寄って、新たなメニューで使い切る催しが試みられている。沈没船の引き上げ作業であるサルベージになぞらえてサルベージ料理と呼ばれる。食品ロスを減らす運動としては、松本市からはじまった30・10運動(さんまる・いちまる運動)が広がりをみせている。宴会の開始から30分間、閉宴前の10分間は、食事に集中して食べ残しを減らそうという運動である。