塩分の過剰摂取は高血圧の要因となることから、ナトリウム含量を減らした減塩食品の人気が高い。ナトリウム源となるものは、食塩(塩化ナトリウム)が最大で、調味料(グルタミン酸ナトリウム)がこれに次ぐ。「減塩」と表示できるのは、100グラム当り(100ミリリットル当り)のナトリウム量が120ミリグラム以下のものに限られ、「無塩」と表示できるのは 100グラム当り(100ミリリットル当り)のナトリウム量が5ミリグラム未満のものに限られる。また、「食塩無添加」と表示できるのは、食塩やグルタミン酸ナトリウムなどのナトリウム源となるものだけでなく、食塩を含むしょうゆやソースも製造工程で加えてはならない。ちなみに厚生労働省が発表している日本人の食事摂取基準では、食塩の摂取目標量を成人男性で1日に8グラム未満、女性で7グラム未満としている。食塩相当量1グラムは、ナトリウム量393ミリグラム。2015年4月1日施行の食品表示法で、それまでナトリウム量で表示されていた塩分は、食塩相当量で表示されることになった。