借金の申し出をしてきた消費者に対し、クレジットカードを利用した高額商品の購入を持ちかけ、低額で商品を買い取ったり、あとからキャッシュバックしたりする悪徳商法。改正貸金業法が完全施行された2010年6月18日以降、クレジット現金化商法の相談が全国の消費生活センターに急増している。クレジット現金化商法は、実態としては高金利の闇金融と同じだが、現金化業者は巧妙に規制を逃れているため、法規制の検討が進められている。クレジットを利用して購入した商品の所有権はクレジット業者にある場合が多く、勝手に処分することは横領罪に問われるおそれがある。11年8月、現金化業者が出資法違反容疑(高金利の受領など)で初めて逮捕されている。