1968年頃、西日本を中心に甚大な健康被害をもたらした、カネミ油症事件の被害者を救済するための法律。2012年8月に成立。油症被害者は約1万4000人いるが、認定された患者は約14%の1966人、うち3割の596人がすでに死亡している。被害の原因は、カネミ倉庫が製造・販売した米ぬか油に混入していたダイオキシンで、同製品を使った食事を食べた人の多くが現在も深刻な後遺症に苦しんでいる。同法の成立により、認定患者と同居家族に支援金年24万円が支給されることとなったが、未認定患者は、なんらの救済策が講じられないまま放置されている。