平均的な所得で厚生年金に40年間加入し、さらに妻が40年間専業主婦であったモデル世帯の年金額のことをいう。2014年時点で月額約22万6000円と設定されている。内訳は、夫の老齢厚生年金の月額9万8000円、老齢基礎年金の月額6万4000円、妻の老齢基礎年金の月額6万4000円。1999年年金改革によって、現役男子労働者の平均手取り賃金に対するモデル年金の比率は59%に設定され、この比率のことを所得代替率といい、給付水準を示す尺度とされる。04年年金改革においてマクロ経済スライド方式導入により所得代替率は50.2%まで低下することになった。