サラリーマンには、厚生年金保険のように報酬比例の基礎年金の上乗せの年金制度があるが、自営業者等の国民年金第1号被保険者については、基礎年金のみであったことから、基礎年金の上乗せの年金制度として、国民年金基金が1991年に導入された。この制度により、自営業者等の国民年金第1号被保険者(第1号被保険者)は、基礎年金に加え、所得等に応じて加入口数や給付の型を自らが選択し、上乗せの年金を受け取ることができる。掛金は全額社会保険料控除され、受け取る年金も公的年金等控除の対象となる。なお、国民年金基金には47都道府県に設立され、各都道府県の1号被保険者が入ることができる「地域型国民年金基金」と、25の職種別に設立されて、定められた事業に従事する第1号被保険者が入ることができる「職能型国民年金基金」の2種類があり、加入する場合はいずれか1つを選ぶことになる。