一体的に計画される大規模な住宅地で、通常、道路や広い公園、緑地が体系的に整備され、歩行者と自動車の適切な共存あるいは分離が図られている。イギリス人の発明家ハワード(E.Haward)が約100年前に提唱した田園都市(garden city)の概念が、日本のニュータウン計画の基礎となっている。ニュータウンには地区センターや近隣センターなどの生活関連施設群が整備され、その中で一定の自立した生活を営むことができるよう工夫されている(→「近隣住区理論」)。日本最初のニュータウンは大阪府の千里ニュータウンで、1962年に町開きが行われた。その他の代表的なニュータウンとしては多摩ニュータウン(東京都)や高蔵寺ニュータウン(愛知県)などがある。全国各地のニュータウンでは、居住人口の高齢化が進行し、さらに都心回帰に伴い人口が減少しているところもある。このような現象は「ニュータウンのオールドタウン化」とも呼ばれる。