アメリカのクラレンス・アーサー・ペリーが1924年に発表した住宅地構成の理論。小学校を核とする住宅地のまとまりを市街地形成の基本的単位(住区)とする考え方で、今日の都市計画にも多大な影響を与えている。子どもの日常的な活動と成人の社会的な活動の二つが、望ましい形で行われるような居住地を形成するための手法である。この理論による最初の住宅地開発は、28年に始められたニューヨーク市郊外のラドバーンの住宅地開発である。第二次世界大戦後のイギリスのニュータウン計画に取り入れられ、さらに日本の千里ニュータウン(大阪府)などにも影響を与えた。ニュータウンにおける衰退化が問題視される近隣センター(住区ごとに設けられた身近な買物施設や医療施設等が立地する地区)の配置は、この理論に基づいたものである。