建物を間引きしたり、建築物の床面積を減らすように建物を改造すること。具体的には、空き部屋が発生している中高層住宅などの低層化を意味する場合が多い。これにより、建築物の室内環境条件の改善や耐震性の向上などが期待されるだけでなく、建築のボリュームダウンによる付近の日照条件の向上、風の道の形成、ヒートアイランドの緩和など、地域環境の改善、低層化に伴う地域景観の改善なども見込まれる。コンパクトシティーの考えとあわせて、今後の人口減少社会における、都市や住宅のあり方を考える際のキーワードとなることが予測される。2008年から、独立行政法人都市再生機構(UR)が大規模な減築実験に取り組んでいる。