スペシャル・トランスポート・サービス(STS)。公共交通機関やコミュニティーバスの利用が不可能な高齢者や障害者等の移動を支援する、ドア・ツー・ドア型の送迎サービス。通院、通所、レジャー等の目的に有償、無償でNPOや社会福祉協議会等がボランティア活動の一環として実施。車いす利用者が多い。日本では1972年に東京都町田市で初めて運行。北欧、イギリス、カナダなどが先進的である。移送サービスの充実を図るため、国土交通省は2004年にガイドラインを示し、道路運送法の許可を取得したNPO等の非営利法人が自家用自動車による有償運送(福祉有償運送)を行うことを可能にした。許可には市町村が主催し関係者で構成される運営協議会の議が必要。06年の道路運送法改正により、自家用自動車による有償旅客運送を可能とする制度が創設された(許可制から登録制へ)。