自動制御化された案内軌条式中量輸送システムを指す。AGT(automated guideway transit)ともいう。ゴムタイヤを使用し、側方に設けられた案内軌条によって走行する。通常、鉄道、モノレール、路面電車、LRTなどとは区別される。日本で初めて導入されたのは、1975年の沖縄国際海洋博覧会。実用路線としては、81年のポートライナー(神戸新交通)が初めてで、同年にニュートラム(大阪市交通局)も開業した。架線がないため景観上優れ、ゴムタイヤのため騒音・振動が少ないという利点がある。ただし、ゴムタイヤは劣化しやすく維持費がかさむ。2008年には、日暮里・舎人ライナー(東京都交通局)が開業。05年の愛知万博を機に開業したリニモ(愛知高速交通)は、磁気浮上式鉄道(HSST high speed surface transport)であり、「新・新交通システム」といえる。