都市ツーリズム、都市観光。新アテネ憲章では、21世紀にはアーバン・ツーリズムが一層盛んになり、そのための対策が必要であると強調されている。かつての名所・旧跡あるいはリゾートを訪れる観光から、その都市らしさを体験する観光へと質が変わってきており、その一環としてコミュニティー・ツーリズムの動きもある。一般的に、生活水準が高くなるにつれ、国内外の旅行が盛んになる。アジア諸国においても、国内的には歴史的都市の観光的な価値が見直される傾向にあり、また海外観光として日本旅行が増加しつつある。2008年、観光圏整備法(観光圏の整備による観光旅客の来訪及び滞在の促進に関する法律)が施行された。この法律はこのような観光の質的量的変化に対応して、観光地が広域的に連携し、魅力ある観光地づくりを行うことを目的としている。