2007年7月16日の午前10時13分頃発生した、マグニチュード6.8、震源の深さは17キロの地震。新潟~神戸ひずみ集中帯で起こった逆断層地震で、その証拠に津波注意報が発令され、新潟県柏崎市で60センチの津波高が観測された。震度6強の柏崎市を中心に、死者15人、負傷者2346人、全壊1331棟、半壊5709棟、一部損壊3万7301棟を数えた。この震災の特徴は、同じ規模の04年の新潟県中越地震に比べて、全壊・半壊棟数に対する負傷率が4倍以上大きくなったことである。負傷率の増加は、地震が起きた時間帯や一部損壊の住宅での負傷、砂丘地に開けた市街地での液状化が影響している。世界最大の821万キロワットの発電能力を有する柏崎・刈羽原子力発電所が、設計外力の2倍以上の加速度を受けて停止し、風評被害も発生した。