2006年の冬期に発生した一連の大雪。05年12月から、日本は全国的に異常な低温に見舞われ、地域ごとの平均気温が平年に比べて、東日本で2.7℃、西日本で2.8℃低く、統計の残る1946年以降最低を記録した。北日本でも1.9℃、南西諸島でも1.5℃低く、全国4地区すべてで平年より低温となったのは1985年以来のことである。12月の合計降雪量は、北海道の網走など24地点で観測史上最大となった。積雪深については、2006年2月4日には、青森市酸ヶ湯で408センチなど、上位10地点の平均値が322センチに達する豪雪となった。今回の豪雪は20年ぶりであり、降雪の量および犠牲者数から言えば1963年(昭和38)の三八豪雪に次ぐものであった。犠牲者は152人で、65%に当たる98人は高齢者であった。さらに、屋根の雪下ろし等、除雪作業中の死者が112人を占めた。豪雪が原因で、2005年12月22日午前8時頃から新潟県で大規模な停電事故が発生し、31時間にわたって約65万戸が被害を受けた。停電戸数は新潟県中越地震の際の30万戸を上回った。