薬物により引き起こされる過敏症。症状はさまざま。ペニシリン製剤やピラゾロン系消炎鎮痛剤、キシロカインなどでは鼻づまり、呼吸困難や血圧の上昇、低下など全身症状が出る場合がある。また、皮膚症状は薬物アレルギーとして最も多く、アスピリン、インドメタシンなどの酸性の非ステロイド性抗炎症薬や、ピラゾロン系薬物でじんましん、発疹、皮膚や目のかゆみ、唇の腫脹などがみられる。また、ケトプロフェン外用剤のように使用後数日を経過し、ときには数カ月を経過してから接触性皮膚炎、光線過敏症などを発現した症例がある。薬物を服用していて薬物アレルギーを思わせるような症状が出たら、すぐに医療従事者に連絡する。また、薬に対してアレルギーを起こす患者は、かかりつけ医療機関(かかりつけ薬局など)でおくすり手帳等(情報カード)に必要事項を記載し、新たに病院にかかるときには必ず手帳等を提示することが望まれる。