日本で初めての経皮吸収型持続性がん疼痛治療剤(貼付剤)。主成分のフェンタニルはμ(ミュー)オピオイド受容体に作用する。各種のがんに伴う激しい疼痛に対して鎮痛効果を表す。吸収促進効果をもたせるため、フェンタニルをエタノールに溶解しヒドロキシセルロースでゲル化した薬物を貯蔵層から一定の速度で放出する。長時間にわたり一定の血中濃度を維持することができ、3日間貼付する。また、経皮吸収型のため肝臓での初回通過効果や消化管吸収の影響を受けない。本剤は、モルヒネ製剤から切り替えて使用する。初回の貼付時(モルヒネ製剤からの切り替え時)には、効果発現までに時間を要するため、原則として初回量のモルヒネ製剤との併用投与を行う。