特許期間が満了したバイオ後発薬のこと。例えば、貧血治療薬エリスロポエチンや、白血球増殖因子G-CSFなどに代表されるバイオ医薬品は、数百のアミノ酸から構成されている。それらは化学合成でも作れるが、莫大な費用がかかるため、通常、製薬会社は培養技術を使って製造する。しかし、そこで使われる細胞は社外不出なので、後発メーカーは類縁細胞を培養して製造することになる。そうした理由から、まったく同一のアミノ酸配列を持つバイオ医薬品を、後発薬として作ることは、ほぼ不可能である。そのためバイオシミラーは、薬効こそ先発薬と変わらないが、価格は割安となっている。