過労死とは、仕事による過労・ストレスが原因の一つとなって、虚血性心疾患や脳血管障害などを発病して死に至ることで、過労自殺は、過労により大きなストレスを受け、うつ病などを発症し、自殺してしまうことを意味する。1988年4月に大阪で「過労死110番」が始まり、同年6月に、「過労死110番全国ネットワーク」が電話による全国一斉の相談活動を開始、さらに同年10月には過労死弁護団全国連絡会議が結成された。この結果、過労死、さらには過労自殺という言葉が広く日本社会に認知されるようになった。海外においても「KAROSHI」で意味が通じるまでになっている。この運動が契機となり、過労死および過労自殺に関する労災補償が拡充されている。