一般的にみられる定型うつ病とは、症状、対処方法が異なるうつ病。主な症状は(1)楽しいことなどがあると、気分がよくなる(状況への反応性はある)。(2)日内変動で、タ方に調子が悪くなる。(3)過食や過眠になりやすい。(4)睡眠時間が長いにもかかわらず、昼間には眠気を感じる。(5)身体が鉛のように重く感じる疲労感がみられる。(6)他人からの批判に敏感で、気分の落ち込みの引き金になりやすい。(7)イライラして、落ち着きをなくすことが多いなど。対処方法は抗うつ薬、気分安定薬、抗不安薬などによる薬物療法が中心であるが、規則正しい生活を送ることが大切である。定型うつ病では、周囲は励まさない方がよいとされるが、非定型うつ病では、多少励ますことが効果的なこともある。認知行動療法などの心理療法が有効である。人間関係のトラブルにより、感情が激して、衝動的に自殺を図る場合もあるので注意を要する。