同じ疾患や悩み、課題を持った患者が、治療者の下で10人程度のグループを作り、それぞれが問題や悩みについて語り合うことで治療を行う心理療法の一つ。集団療法、集団精神療法ともいい、主に精神科医療機関や、心理療法を用いた相談施設で行われている。メンバーは自分のことについて自由に語るとともに、他のメンバーの語りを聴き、そこから湧き起こる様々な感情を体験していく。治療者は、集団に起こる力動(相互作用)を活用して、メンバーが安心していられるよう場を統制しながらグループと個々人の成熟と成長を促し、治療的関与をする。