災害、事故、事件、虐待などに遭いながら助かった人が、同じ体験を経ながらも助からなかった人に対し、しばしば感じる罪悪感のこと。「サバイバー」は「生き残り」を、「ギルト」は「罪悪感」を意味する英語。症状には個人差があり、軽い罪責感にさいなまれるものから、重い場合には、不眠、抑うつ、不安、無力感が長期間認められることもある。中には専門的な援助や、精神科治療を必要とする場合もある。過去の例では、ナチスによるホロコースト(大量虐殺)を逃れた人々に見られたケースなどが有名。外傷後ストレス障害(PTSD)とも関連しているが、PTSDはショッキングな出来事に直面した心の傷(トラウマ)がテーマとなり、サバイバーズギルトは自分が助かったことへの罪悪感がテーマとなる。しかし両者は鑑別するものではなく、重なり合う部分が多い。