性格とがんのかかわりについて、イギリスの心理学者アイゼンクらが1962年に肺がん患者の症例対照研究により、がん患者は外向的な傾向が高く、神経症的な傾向が低いことを報告した。その後がんになりやすい性格としてC型性格が提唱された。C型性格とは自分の気持を押し殺して他人のことを思いやる、まじめで控え目な性格で、ストレスへの対処方法に問題があるという。デンマークの研究では、「神経症的傾向」と「外向性傾向」という二つの性格尺度を調べ、20年間追跡した結果、がんは性格とは関連せず、喫煙や飲酒等の生活習慣の影響の方が大きかった。