がん診療のありとあらゆる場面において、それを支える療法のことをいう。すなわち、がん対策基本法にある、「がん診療の初期からの緩和ケア」と同義だといっても過言ではない。かつていわれていたように、緩和ケアは、必ずしもがんによる痛みを取る医療や、終末期を対象としたものだけではなくなっている。がんの診断が下された患者・家族には精神的ケアが必要であろうし、治療が始まってからは、それにともなう様々な症状への対処が求められる。それなくして、適切ながんの治療を遂行して行くことはできない。積極的な治療法がなくなってからは、その時点での全身状態に応じたケアが必要となる。そうしたがん診療を支える、医療、介護、福祉のことを支持療法と称している。