がんや肝硬変により、腹腔内にたまった腹水をいったん抜き、細菌やがん細胞、その他の有毒な物質を濾過(ろか)・除去した後、静脈内に再注射する方法。この時に腹水を濃縮することで、体に必要なたんぱく質成分(アルブミン、グロブリン)のみを戻すことができる。現在、このCARTシステムが改良され、効率よく治療ができるようになっている。普及を目的として、CART研究会も設立されている。同会では、医療従事者のみならず、患者、家族をも対象としたホームページ(http://fukusui-cart.com/)を作成し、啓発活動を行っている。将来的にはこの治療法が、新たな薬物療法や免疫細胞療法と組み合わされることが期待されている。