中枢神経のニューロンが作る神経伝達物質の一つで、ギャバ(GABA)とも呼ばれる。グルタミン酸がニューロンを興奮させるのに対し、ニューロンの興奮を抑制する働きがある。GABAの働きを強めるバルビツール酸系やベンゾジアゼピンなどの薬は、鎮静、抗けいれん、抗不安などの作用がある。特定保健用食品の成分としても認められており、交感神経系の働きを抑えて、血圧を下げる、中性脂肪を抑える、興奮を鎮めて気分を落ち着かせる、などの作用があるとされている。動物や植物に含有されており、発芽玄米をはじめ、トマト、ナス、カボチャなどの野菜、メロン、ミカンなどの果物やチョコレートに多く含まれる。また、特定の乳酸菌の働きでも作られる。