HIVなどが人体の免疫機能を侵すことにより引き起こされる感染症。免疫機能の軽度低下により帯状疱疹などが出現するようになる。CD4陽性リンパ球数が1マイクロリットルあたり300以下になるとエイズ関連症候群の中等度免疫機能低下で、結核や口腔カンジダ症が出現する確率が高くなる。CD4陽性リンパ球数が1マイクロリットルあたり200以下になるとカリニ肺炎、クリプトコッカス髄膜炎、食道カンジダ症、サイトメガロウイルス感染症、トキソプラズマ脳症、非定型抗酸菌症を起こしてくる。原因となる病原体としては、ウイルス、原虫、細菌、真菌の4種類がある。エイズ発症時の指標疾患でもっとも多いのはカリニ肺炎でエイズ患者の過半数を占めている。なお、日和見感染の大部分は不顕性感染と関係しており、すでに保有している病原体の再活性化である。