先端技術を用いた医療のこと。日本の健康保険法では、2006年10月に高度先進医療から改変された名称で、厚生労働大臣が定めた先端医療の一群の呼称としても使われる。有効性および安全性を確保するため、医療技術ごとに一定の施設基準を設定し、基準に該当する保険医療機関では、届け出により保険診療との併用ができる。09年12月1日現在、先進医療に認定された治療法は100種類。厚生労働省では、国民の安全性を確保し、患者負担の増大を防止する点も踏まえつつ、選択肢を広げて利便性を向上するという観点から、保険診療との併用を認めることとしたものとしている。そのため利用者は、先進医療が必ずしも最高によい医療とは限らず、一定のリスクもあることを承知で選択しなければならない。また、先進医療の前に、標準医療が本来の安定した最先端の治療法であることを理解する必要もある。