認知症について正しい知識を持ち、認知症患者またはその家族をサポートすることができるよう、教育を受けた人のこと。認知症患者は、年々増加する傾向にあり、日本では200万人いると推定されている。社会としてこれに適応するため、厚生労働省は2005年から「認知症サポーター100万人キャラバン」を開始した。各地域で「認知症サポーター養成講座」を無料で開催し、受講者には目印であるオレンジリング(ブレスレット)を授与して認定している。09年に100万人を突破し、14年度末までに400万人を目標にしている。サポーターになっても特別な義務はなく、認知症の正しい理解によって偏見や差別を解消するのが狙い。しかし、介護の担い手となる40歳代未満の若年層のサポーターが少数にとどまっているのが課題で、小中学校や企業での普及も始まっている。