母子保健の2010年までの国民運動計画として、厚生省(当時)は2000年11月「健やか親子21」をまとめた。10歳代の子どもや妊娠・育児期間中の女性の喫煙をなくす、SIDSや不慮の事故による子どもの死亡率を半減させる等、10年の具体的目標値を設定し、関係者、関係機関・団体が一体となって推進する国民運動計画である。01年には「健やか親子21推進協議会」が設置された。21世紀に取り組むべき以下、四つの主要な課題が設定されている。(1)思春期の保健対策の強化と健康教育の推進、(2)妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保と不妊への支援、(3)小児保健医療水準を維持・向上させるための環境整備、(4)子どもの心の安らかな発達の促進と育児不安の軽減。