体が冷えて顔色不良の人で貧血気味で浮腫を伴い、めまいなどの症状がある場合に頻用される。月経困難症、月経不順、更年期障害を始めとする婦人科関係の疾患以外に貧血、慢性腎炎などにも応用される。最近では、認知症や脳血管障害後遺症患者への効果について検討されており、投与前に比べて日常生活動作や自覚症状の改善が認められる場合もある。配合生薬は、当帰(とうき)、川キュウ(せんきゅう)、芍薬(しゃくやく)、茯苓(ぶくりょう)、朮(じゅつ)、沢瀉(たくしゃ)。発疹、かゆみなどの過敏症や胃もたれ、食欲不振などの消化器症状の副作用などには注意が必要である。