インターネット上の暗号通信に関わるプロトコルの一つ。公開鍵暗号、秘密鍵暗号、電子証明書、ハッシュ関数などの技術を組み合わせて、データ送受信の機密性や完全性を確立するプロトコルである。サーバーおよびクライアントが相互に必要なデータの送受信と検証を行い通信の安全性を確立する。SSLは、インターネットの標準プロトコルで4階層からなるTPC/IPにおける、トランスポート層とアプリケーション層の境界(OSI参照モデルの第5層「セッション層」に相当)で動作するため、HTTPなどの上位層のプロトコルを利用するアプリケーションからは特に意識することなく利用可能である。Netscape Communications社が開発したSSLを拡張したTLS(Transport Layer Security)も併せてSSL/TLSと呼ばれることも多く、IETF(Internet Engineering Task Force)で標準化されている(RFC2246。RFCは「インターネットに関する技術文書」)。