日本では軍事用ロボットは開発していないが、アメリカのロボット開発の主な目的は軍事用である。広い意味では、偵察衛星や無人爆撃機なども軍事用ロボットに含まれ、最近の戦争では人間に代わって、ロボットが戦っていると言ってもよい(戦死者を出さない戦争ができる)。好むと好まざるとにかかわらず、戦争におけるロボットの役割は今後も増加していくものと思われる。GPSなどの他の科学技術もそうであるように、ロボットも軍事用に開発された技術が民生用に普及していくだろう。2011年の東日本大震災の直後に投入されたロボットは軍事用に開発されたものであった(軍事用ロボットは修羅場の経験が豊富という理由である)。