2007年から、理化学研究所と日本将棋連盟と富士通が共同して実施している、将棋のプロ棋士が脳の中でどのように考えて「最善の一手」を決めているかという直感思考を解明しようというプロジェクト。機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)を用いて、脳のどの部位が活動しているかを羽生善冶名人を含むプロ棋士と素人を比較しつつ、実験が進められてきた。その結果、プロ棋士と素人では脳の用いている部位が異なることが解明され、11年に科学誌「サイエンス」に掲載された。なお、この名称は公称ではなく、正式名は「脳機能活動に関する共同研究プロジェクト-将棋における直感思考の解明を目指す新たな試み」となっている。