地平線効果とも訳す。将棋やチェスなどゲームのプログラムの中で現れる現象。プログラムの中ではゲーム木を作ってそれを探索することにより最善手を探す。ゲーム木が5手先まで読んだものであれば、6手目以降はプログラムからはまったく見えないことになる。高い評価値を得た局面の先に、実は危険な事態が待ち受けていたりすることがある。このことを、ゲーム木の末端を水平線にたとえて水平線効果と呼ぶ。水平線のこちらに味方にとって、都合の悪い手があった場合に、その前に絶対に対応が必要な手(たとえば王手)を指して不可避の結末を水平線の向こうに追いやってしまうことで、あたかも不幸を逃れたつもりになってしまうのである。