それぞれが自律的に動作するエージェント(agent 代理人)と呼ばれるプログラムを複数組み合わせることによって、全体として一つの機能を実現するシステム。各エージェントは物理的に分散していることもあれば(自律分散システムはその形態である)、単一のコンピューター内に存在することもある。複数のエージェントが協調することによって一つのエージェントだけでは解くことがむずかしい問題が解けるようになることを目指している。複数のエージェントが協調して問題を解決する地方分権方式は、単一のエージェントによる問題解決の中央制御方式に比べて、複雑な環境に適応できる、環境の変化に柔軟に対応できる、全体として壊れにくい(一部のエージェントが動かなくなっても全体としてはそこそこ動く)などの長所を有する。