人工知能(AI)という言葉が誕生してそれが研究分野としての市民権を得たとされる会議の名称。1956年の夏にダートマス大学で開かれ、ミンスキー(日本賞受賞)、マッカーシー(京都賞受賞)、ニューエル、サイモン(ノーベル経済学賞受賞)、などその後のAI研究を世界的にリードする(当時は若手の)研究者が集まった。会議は2カ月にわたって続けられ、ロックフェラー財団への提案書がまとめられた。コンピューター上に知能の実現を目指すというこの新しい研究分野を従来のものと区別する意味でAIと名付けた(名付け親はマッカーシーといわれている)。サミュエルのチェッカーを指すプログラム、ミンスキーの幾何学問題証明プログラム、ニューエルとサイモンによる論理学定理自動証明プログラムなどが発表され、AIの将来へ向けて大きな可能性を示した。