国立情報学研究所が2011年に開始した人工知能のプロジェクト(このプロジェクトではあえて「人工頭脳」と言っている)。コンピューターが16年までに大学入試センター試験で(東京大学の合格に必要なだけの)高得点を取ること、21年までに東京大学の入学試験に合格できる得点を取ることを目指している。日本語や英語という自然言語を理解する、図表を読みこなす、出題の意図を読み取る、などの能力がコンピューターに求められる。日本人にとって東京大学は知性の象徴なので、非常に興味深い挑戦と思われる。15年秋には予備校の模擬試験を受け、私立文系大学の80%には合格できる能力があることを示した。