グーグル(Google)の親会社であるアルファベット(Alphabet)傘下のディープマインド(Deep Mind)が2017年12月に発表した人工知能(AI)。将棋、囲碁、チェスに対応できる。アルファゼロの前身の前身であり、16年にハンディなしでトッププロ棋士に勝ったアルファ碁は、主に深層学習(ディープラーニング)と強化学習という二つの機械学習の手法を用いていた。深層学習を用いていたということは人間の知識をもとにしていたということになる。人間の知識を使わずに、囲碁のルールのみから強化学習することで強くしたのがアルファゼロの前身のアルファ碁ゼロである。アルファ碁ゼロはアルファ碁より強くなった(すなわち人間よりずっと強くなった)。さらにその手法を将棋、チェスにも適用して、アルファゼロはそれぞれのルールのみから学習することで、既存の最強のコンピューター将棋、コンピューター囲碁、コンピューター・チェスより強くなった。