ドーナツ型の磁場でプラズマを閉じ込める磁場閉じ込め方式(magnetic confinement fusion)の核融合炉の一種で、最も研究が進んでいる。欧州連合のJET(Joint European Tokamak)、日本のJT-60U(JAERI Tokamak-60upgrade)がある他、国際熱核融合実験炉もこの方式である。2004年6月、JT-60が24秒間の閉じ込めに成功したが、実用化の道は遠い。そのうえ、D-T核融合反応では中性子が生じ、それは磁場では閉じ込められない。そのため、炉の構造体が照射されてもろくなるうえ、炉自身が巨大な放射能の塊となる。また、ディスラプション(disruption)と呼ばれる現象によって炉が損傷を受け、頻繁な交換が必要になる可能性が高い。